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Le Minor
1936年 フランス北西岸ブルターニュ地区で誕生したLe minor(ルミノア)
最盛期は500人を抱える会社でしたが、
現在は30人くらいで会社を運営しており、
生地の生産から縫製まで一貫してフランスの自社工場で行っています。
フランスMADEを貫いているだけではなく、品質を維持するために
1日の生産量は約300着と年間の生産数はおのずと限られています。
北西岸ブルターニュ地方は港町で船乗り・漁師が丈夫な生地、
現在の14ゲージの生地(船のロープにも使える強度)をネズミが嫌がる
インディゴで染めていましたが、インディゴ(藍)は当時高級なので
全部を染められず、ボーダーとなりました。
ボーダーといえば白×インディゴ(NAVY)のイメージがあります。
Le minor はフランス海軍のユニフォームに採用。
その際ストライプの幅、袖の上のストライプの本数、ネックラインのサイズなどが厳格に定められました。
例えばボディのクリーム色の本数21(ネイビーの本数は20)と決まってます。
そしてフランス軍が採用した理由の一つに
海に落ちたとき目立つボーダーが採用されたと言われています。
ブルターニュ地方にココ・シャネルがブティックをオープン
自身の休暇にルミノアを愛用していました。
また、ブルターニュの航海、沿岸からインスピレーションした
「ブルトンコレクション」を発表。
シャネルは女性の社会への地位、女性の解放などを主張するコレクションを多く
発表しており、フランス海軍で使われるルミノアをあえて女性が着ることによって
女性の社会への進出を訴えたのではないかとも言っています。
日本ではバスクシャツと言われてますが、フランスではブルターニュ人を意味する
BRETON(ブルトン)を用い、ブルトンシャツ・ブルトンストライプと呼んでいます。
フランスのファッションといえば、ベレー帽にブルトンシャツ(ボーダーTシャツ)のイメージですが、
フランス製のブルトンシャツはほとんどなくフランス以外の国で作っている
現状ですがその中でもLe minorはフランス製を守っているので、
生産量も少ない貴重なブランドです。