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  • 【caqu】その商品を知る

    前回Columnの続編 

    前回のColmnはジーンズの歴史をご紹介しました。今回は【caqu】ジーンズの色落ちと【caqu】ジーンズの美しいパターンを細かくご紹介します。

    *ヴィンテージジーンズの特徴

     *ジーンズの色落ち


    デニムがだんだん白く色落ちするのはインディゴ染料だからです。
    インディゴは他の染料に比べて粒子が大きいので糸の中心まで浸透しにくく、表面に貼りついたような状態で染まるので、中心は白いままなのです。これを業界用語では「中白(なかじろ」と言います。擦れた部分が削れたり、洗濯によって染料が剥がれるので、だんだん中の白がでてきます。デニムは縫って終わりではなく、「新品を壊したものが新品」という、他の製品にはない独特のものです。一口にウォッシュと言っても、全体を一気に色落としするだけではなく、部分的にアタリ感やシワをつけたりと、そのテクニックは多種多様で日々進化しています。言いかえれば、ウォッシュとは「新品をいかにセンスよくカッコよく壊せるか」が腕の見せ所になります。


    ヒゲ
    通常の「ヒゲ」加工は型の上からマシーンでこすりますが、【caqu】の加工は、職人の手で一本一本生地をたたんで手作業でペーパーでこすります。そのため、エッジのきいた深い「ヒゲ」になり、立体感のある、まさに着用してできたリアルな「ヒゲ」ができるのです。

    シェーピング
    シェービングとは、モモ、尻など、広い面を落とすための加工です。シェービングにはいろいろな種類がありますが、効率とコストの関係で、一般的にはサンドブラストです。実際着たときは、手でさすったり、脚を組んだり、座ったりて、擦れた部分がだんだんと色落ちするので、全体的に白くなるのではなく、全体に「もやもやっ」とした感じになります。「もやもや」は、広い面を一気に削ってしまうマシーンでは表現できず、微妙な手加減が表現できるサンドペーパーしか表現できません。’caqu’はタバコ大のサンドペーパーで手作業で削るという、職人技を駆使してデニム本来の味わいを追求しています。

    シェード
    シェードとは、全体の色出しをする加工です。一般的なジーンズでは、全体にアタリを付けるために軽石やボールなど、何らかの物体を入れて洗います。ところが物体はジーンズに平均にあたるので「もやもや感」のない、平面的な顔になります。もやもや感、つまり実際に着用したリアルさを追求するサキュウは、なんと物体すら使っていません。サキュウのジーンズは、普通は物体で一気に加工してしまうシェードでさえも、サンドペーパーで一本一本、手で仕上げしています。サキュウのジーンズは、ジーンズ全体を職人の手で一本一本丁寧に壊した、珠玉の味わいを持つ一本なのです。

    *ヴィンテージジーンズの特徴

    パターン
    「501のなぜ?」の項で解説したように、赤耳デニムは生地端が脇線になります。つまり直線です。そのため、赤耳のパターンは専用の方法で引くのが常識であり、赤耳独特の「クセ」のあるシルエットになります。さらに、女性は腰回りに丸みがあり、脇線が直線になるのは、美しいフィットのためには致命的な弱点です。ストレッチ性があれば個々の体型の違いも多少ごまかせますが、それもありません。サキュウでは独自のパターン作成法を開発し、縫製工程を見直すことによって、弱点を克服した美しさい加え、腰が浮きにくく、それでいて穿きやすくて心地よい、画期的なシルエットを実現しています

    美しいシルエット
    伸び縮みしないノンストレッチは体型変化についてゆかず、ごまかしがききません。ノンストレッチで美しいシルエットを作るには、非常に高度なパターンバランスと縫製技術が必要です。ヒップラインをきれいにすれば、モモ回りに反動が出て、その逆も然りです。尻ぐりひとつとっても、尻ぐりと内股は反比例の関係にあり、これが全体の話になると、バランスを取るのが非常に困難で、必ずどこかにしわ寄せが出ます。ベースパターンの開発に、1年以上を要しました。タイトフィットのモデルでは、カーブベルトを採用。カーブ度合いを研究することによって、しゃがんでもお尻が浮きにくい、美しいフィットを実現しています。

    サキュウでは、日本人女性の体型を徹底的に研究し、独自の方法を開発して、バランスにすぐれた
    美しいシルエットを実現しています。